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[コラム/リフォーム・リノベーション チェックポイント/災害リスク/防災対策]
台風被害や雨漏れを防ぐリノベーションのポイント

2020-06-16



昨年は台風や暴風雨が重なり、日本列島を甚大な被害が襲いました。

「水害に強い家にリフォームしたい」「中古物件を購入し、リノベーションの一環で水害対策をしたい」と考える方も多いのではないでしょうか。

近年無視できない台風や豪雨から建物を被害から守るため、具体的にどのようなことができるのでしょうか。





建物が水害に遭うと起こること


まずは建物が水害に遭った際、どのような損傷やリスクが想定されるか見ていきましょう。


●床下浸水と床上浸水


これは文字通り浸水のラインが床上まで達しているかどうかの違いで、被害時の建物の状態も大きく異なります。具体的に違いを見ていきましょう。


【床下浸水】


基本的には床下だけの浸水となり、住宅の被害も比較的軽微で済むことが多いです。ただし地下に一気に水が流れ込んで冠水すると、地下からの脱出が困難になったり死亡事故につながることもあります。


【床上浸水】


床上まで水が上がりますので必然的に浸水被害も大きくなり、被害額は床下浸水の7倍にもなると言われています。

多くの損害保険は「浸水深が地盤面から45㎝を超える」ことを床上浸水と定義しています。


●電気系統


浸水で電気機器の内部に水が入ったり、電気の配線が損傷したりすると、発火してしまうことがあります。台風などによる停電後、再度通電した際に漏電やショートが起こることで火災に発展してしまうのです。

これは「通電火災」と言われ、電気機器のスイッチのオン・オフの操作をしなくても、浸水時に停電から普及するタイミングで、気づかぬうちに火災が起きてしまう恐ろしい現象です。

総務省消防庁も災害停電時には公式Twitterで停電時にはブレーカーを切るように注意喚起しており、浸水に加え電気系統の損傷、火災による建物損傷にも注意が必要です。


●生活再建は難しい


一旦住宅が水害に遭ってしまうと、基礎や床、床下の配管等、建物の根幹部分にまで損傷が及ぶ可能性があります。そうなると、被害を受けるのは住まいという「ハコ」だけではありません。多額の修繕費をかけても取り戻せない家財道具や思い出の品などを含め、完全に元の生活へと再建するのは不可能とも言えるでしょう。





台風や雨に強いリノベーションのポイント3つ





ここで紹介したような甚大な被害を防ぐため、リノベーションやリフォームで施せる対策があります。
DIYで対応できるものから専門的な施工が必要になるものまで様々ですが、ライフスタイルや予算に合わせて検討してみてはいかがでしょうか。


●雨風の侵入をとにかく防ぐ


雨風は、主に窓や扉など建物の開口部から侵入します。したがって、台風や大雨の被害から自宅を守るには、窓や扉を保護するのが最適で最短、そして費用も抑えられる改修方法と言えるでしょう。


【雨戸】


外壁の外側に後付けが可能で、ガラスの破損も予防できます。


【シャッター】


比較的簡単に後付けできるブラインドタイプのシャッターなら、普段の生活では採光の調整も可能です。

またブラインドタイプの場合は、採光を保ちながら冷暖房時に熱効率を上げてくれるとあって、省エネ効果も期待できます。

本格的に水害対策を考えるなら、リモコン式の電動シャッターがおすすめです。子どもや高齢者でもボタンひとつでシャッターの開閉ができ、さらに集中制御方式にすれば一度で複数の開閉が可能に。急な大雨にもすぐに対応できるようになります。

水の屋内入り込みを防ぐ、防水機能のついたタイプも出ています。


【止水パネル】


ドアや掃き出し窓などの外部側に施工して、建物の入り口からの浸水を防ぐ板状の止水ツールです。これは部屋だけでなく、車庫等にも有効です。

なお最近では、より簡易的な方法としてサッシ枠の外周を囲うように取り付ける止水テープも定着しつつあります。


●「防水壁」で家をまるごとガード


【塀防水】


防水性のある塀で、住宅の周囲をぐるりと囲むことで敷地外からの浸水を防ぐことも有効です。特別な塀を新設しなくても、既設の塀を塗装やコーテイングにより耐水性を持たせる方法も。防水と同時に塀のカラーを変えて、住宅全体のリノベーションのポイントにしても面白いかもしれません。


・間取りで対策


間取りや内装での水害対策は暮らしに密接にかかわる部分であるため、室内環境を快適にするという観点からもメリットがあります。

例えば2階をメインの居住部分にした間取り。日々の暮らしでは日当たりや眺望も良く快適に過ごすことができます。





水害に強い中古物件選びのポイント


●立地・地形


水害に強い土地という観点から物件を探すと、代表的な条件は高台を選ぶこと、そして埋立地を避けることなどが挙げられます。周辺環境としては、付近の川の有無、そして増水時に備えた調整池があるかどうかなどを確認し、水害対策が施されている地域かどうかも検証すると良いでしょう。


・ハザードマップを活用する


ハザードマップとは、国土交通省や地方自治体が発表している災害予測地図です。地域の台風や地震を始めとした災害時における水害や土砂災害、噴火などの被害範囲や程度、避難経路などがマッピングされています。国土交通省のポータルサイトや地方自治体のホームページで見ることができますので、気になる土地が出てきたらまずはチェックしてみてはいかがでしょうか。


●2階ベランダにも要注意


2階がメインの居住部分であったとしても、必ずしも浸水のリスクが低いとは言えません。

例えば2階にベランダ部分がある場合。排水溝の掃除が十分でないと、大雨の際に部屋内へ浸水する可能性があります。

2階にベランダがある中古物件を検討する場合には、掃除のしやすさや自分達のライフスタイルを含めて、意識して現地を調査してみましょう。





台風や暴風雨などに強い住宅、かつ日頃から生活を楽しめるリノベーションについて考えてみました。

水害対策のリノベーションは、緊急時にこだわり慎重になりすぎず、建物の丈夫さや快適さにフォーカスし、より快適に住まうためのもの、と捉えることをおすすめします。







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